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データに見るストアフロントコンクール

応募総数の推移

応募総数の推移図

応募総数の結果考察

データが残る第16回以降、1980年代後半は国内のバブル経済を象徴するかのように大型の商業施設が各地に建設され、応募数は好景気に引きずられるかのように急激に増加している。1990年代に入るとバブル崩壊により一転し応募数は減少を続けた。2000年以降、日本経済はいざなみ景気を迎え、応募数もゆるやかな上昇を続けたが、2007年の建築基準法改正、2008年のリーマンショックなど建築業界は内外から打撃を受け市況も応募総数も激減した。近年は景気の回復基調の中で応募数にも上昇の兆しが見える。このようにストアフロントコンクールの応募数は、国内外の景気動向や各時代の建築事情や市況に大きく左右される傾向となっている。

受賞数ランキング(都道府県別)

都道府県別ランキング(件)

都道府県 年代別ランキング

県別ランキングは全ての年代で東名阪に集中している。これは当社事業における地区別販売規模と同様の傾向であるが、中でも中部地区の愛知県は総合で1位、関西地区の兵庫県は総合で3位となっている。それぞれの県は各年代別に見ても高順位を獲得しており、コンクールへの関心と応募作品の質の高さが窺える結果となっている。90年代の北海道の第4位は、北海道拓殖銀行の経営破綻(1997年)直前の建築着工数の好調さを表しており、この水準への早期回復を願う。また、ランクには表れていないが2000年代は九州全域で受賞作品が増加しており、今後のさらなる質の向上、応募数増加に期待したい。

受賞数ランキング(建物施設区分別)

建物施設区分別ランキング(件)

建物施設区分別 年代別ランキング

総合第1位の「飲食店」は、すべての年代で上位に位置しているが、近年は少子高齢化による外食産業の陰りの影響からか順位を落としつつある。第2位となった「娯楽施設」は、90年代以降急激に受賞が増加した。この頃から郊外型のパチンコ店には、アメニティ(快適さ)の高さが求められるようになり、ステンレス(高級感)だけでなくアルミフロント(軽快感)の採用が進むことで、受賞増加の要因となったと思われる。また近年のパチンコ産業は2004年7月に施行された遊技規則改正の影響を受けているが、多店舗展開を進める大手企業が安定した出店を続けている。第3位の「物販・小売・専門店」は、複合商業施設、スーパーマーケット、コンビニエンスストアと、医薬販売(ドラッグストア)、服飾(ファッション)、食品(飲料)の各専門店を別集計しているものの業種の多さで上位入賞となった。また、年代によって受賞数のバラツキはあるものの平均的に高い順位を続けている。

データの集計について

ここではストアフロントコンクールの過去44回の応募作品と受賞作品を数値化し順位付けまたは年代ごとの比較を行いました。各データの集計基準は以下の通りです。

  1. 応募総数については第15回以前と第19回についての資料がないため、掲載ができなかったことをご了承願います。
  2. 受賞数ランキングについては、第1回から受賞したグランプリおよび金・銀・銅に該当する各作品を集計し、各年度ごとに異なる特別賞(新製品賞や審査員特別賞など)については集計より除外いたしました。(※)また、第27回については部門内で順位が定められていないため「その他」として集計いたしました。第38回については優秀賞を金賞、優良賞を銀賞としております。
  3. 都道府県別の集計は、各作品の所在地(建設場所)としております。
  4. 建物施設区分は、各受賞作品のすべてを網羅し本目的を果たすため合理的に整理できる既設の統計資料が存在しないため、弊社独自の区分を設定し集計しております。 <建物施設区分>(昭和フロント独自の基準による)
    1百貨店、2複合商業施設、3スーパーマーケット、4コンビニエンスストア、5服飾・衣料・ファッション販売、6医薬販売・ドラッグストア、7食品・飲料販売、8物販・小売・専門店、9レストラン・ファミリーレストラン、10喫茶店・カフェ、11ファストフード、12サービス・金融、13自動車販売、14娯楽施設、15オフィスビル、16商用テナントビル、17住宅・集合住宅、18学校・教育施設、19医療施設・福祉施設、20工場・倉庫・配送センター、21宿泊施設、22寺社・仏閣・宗教、23公共施設、24その他

※.特別賞(新製品賞や審査員特別賞など)は本誌には掲載されておりません。